ワンダースワン用
小型キー入力装置「HandyKey」

専用アプリケーション「みにめも」
 
 
 
コンセプト
 
 ワンダースワンに直結した小型のキー入力装置によって、簡単なメモ程度のテキスト入力を可能とすることを目的として作製しました。

 キー入力装置「HandyKey」はワンチップマイコン(ATMEL社AVR)を使用して、押されたキーに対応するコードをシリアル通信でスワンに送信します。
 専用アプリケーション「みにめも」は送られてきたキーコードを英数字、ひらがな、カタカナ、記号に変換して保存します。現在のバージョンでは漢字入力に対応していませんが、外出先でちょっとしたメモを取るという目的であれば、この程度でも役に立ちます。

 
使用法
 
 「HandyKey」はワンダースワンの通信コネクタに差し込むだけで起動します。この状態で専用アプリケーション「みにめも」を起動すれば、テキスト入力が行えます。

 入力したテキストはファイルに保存され、「HandyKey」が接続されていない状態でも内容を読むことができます。

  
ハードウェア
 
 HandyKeyはAVRワンチップマイコンのポートに4x4のキーマトリックスを接続した回路で構成され、スキャンしたキーに対応するコードをシリアル通信でワンダースワンに送信します。キーが押されていなければ何も送信しません。

 電源はスワンの通信コネクタから取るため、外部電源は必要ありません。

 
回路図

 
 押されたキーに対して送信されるキーコードは、以下のようになります。
 
キーコード

B0
 
B1 B2 B3

B4
 
B5 B6 B7

B8
 
B9 BA BB

BC
 
BD BE BF
 
 
ファームウェア
 
ソースファイル(handykey_src.zip)
バイナリファイル(handykey_bin.zip)
  
ソフトウェア
 
 
 「HandyKey」専用アプリケーション「みにめも」は、HandyKeyの16個のキーから「確定」「取消」を除いた14個という少ないキーで英数字、ひらがな、カタカナ、記号を入力する為に、同一キーの複数回入力によるシフト方式を使用しています。

 ひらがな、カタカナ入力時には、シフト方式に加えてローマ字の母音と子音を独立したキーに配置することで、より入力し易くなるように考慮してあります。
 英字/ひらがな/カタカナモード、数字モード、記号モードのキー配置は、以下のようになります。

 
英字/ひらがな/カタカナモード

U
 
I A 確定
SP

E
 
KGC SZF TDJ

O
 
NLQ HPB MV~
取消
BS

YX-
 
R?! W.,
 
 
数字モード

7
 
8 9 SP

4
 
5 6 \

1
 
 2  3 $

BS
 

0
@ #
 
 
記号モード

=|
 
^~ "! SP
確定

+-
 
*/ \$ @#

()
 
[] {} <>
BS
取消

;:
 
., !?
 
 
 例として「ワンダースワン」と入力する場合、まず最初にスワンのY3キーを押して入力モードをカタカナに切り換えます。
 次に「W」のキーを押し、続けて「A」のキーを押すと「ワ」に変換されます。
 次に「N」のキーを押し、続けて「T」のキーを2回押すと、表示は[ND]になります。続けて「A」のキーを押すと「ンダ」と変換されます。
 次に「Y」のキーを3回押すと、表示は[-]になります。この状態で「確定」キーを押すと「ー」に変換されます。
 これで「ワンダー」まで入力できたことになります。入力を間違えた場合は「取消」キーを押せば取り消すことができます。
 同様に「S」「U」「W」「A」とキーを押し、最後に「N」「確定」「N」「確定」を押せば「スワン」と変換されます。

 未確定の文字が無い状態では「確定」キーはスペース、「取消」キーはバックスペースとして入力されます。

 「みにめも」ではスワンのキーに以下の機能が割り当てられています。

 
キーの機能
Y1 挿入/上書きモード切替
Y2 編集メニュー表示
Y3 入力モード切換
Y4 一文字削除(DELETE)
X1 カーソル↑
X2 カーソル→
X3 カーソル↓
X4 カーソル←
A 次のページ
B 前のページ
START 終了メニュー表示
 
 Y2キーを押すと編集メニューが表示され、行単位での編集を行うことができます。
 
 
編集機能
行複写 現在のカーソル行をコピーバッファに複写
行貼付 コピーバッファの内容を現在のカーソル行に貼付
行消去 現在のカーソル行を消去
行挿入 現在のカーソル行に空行を挿入。
カーソル行より下の行は1行ずつ下にずれる。
行削除 現在のカーソル行を削除。
カーソル行より下の行は1行ずつ上にずれる。
頁消去 現在の頁を消去
 
 STARTキーを押すと終了メニューが表示され、編集結果をファイルに保存するか、破棄して終了巣かを選択できます。
 保存ファイルはram0に一個だけ作製されます。
 
 
ソースファイル(mmemo_src.zip)
バイナリファイル(mmemo_bin.zip)
  
作者情報
 
高橋勝寿(たかはしかつとし)
メールアドレス:tokoya@mars.dti.ne.jp
ホームページ:www.mars.dti.ne.jp/~tokoya