秋月電子通商製
RS232Cラインモニタキットを使用した
携帯モニタシステム
 
  
コンセプト
 
 秋月電子通商から販売されているRS232Cラインモニタキットは、パソコンをホストとしてモニタを行うようになっています。
 このキットのファームウェアを変更してワンダースワンへの接続を可能とし、モニタアプリケーションを作製することで非常に小さな携帯ラインモニタシステムを構成しました。
 
ラインモニタキットファームウェアの変更
 
 RS232Cラインモニタキットは115200/57600bpsでパソコンと通信するようになっているので、このままではワンダースワンと通信することができません。
 そこで、公開されているファームウェアのソースファイルを修正し、38400bpsでの通信が行えるように変更しました。

 修正個所は以下の通りです。

Rs232def.asm:325行目
 

ldi Tp_main,0x09  ;  ; 57600bps=9
ldi Tp_main,0x0E  ;  ; 38400bps=14

 以上の修正で通信速度を115200/38400bpsに変更することができます。

 
ソフトウェア
 
 
 ラインモニタアプリケーションを起動すると、最初にRS232Cラインモニタキットとの通信を行います。正常に通信できればラインモニタモードで起動しますが、通信に失敗(接続されていない)した場合はテストモードで起動します。

 テストモードはワンダースワンに接続されたシリアル機器からの信号を受信し、それをモニタしますが、双方向通信をモニタする事はできません。RS232Cラインモニタキットを接続して使用することが基本となります。

 ラインモニタアプリケーションの画面は、上の2行の左半分がメニュー、右半分がライン状態表示に固定され、それ以外の部分はモニタしたログの表示画面となります。
 メニューはカーソルキーの上下でスクロールし、Aキーで確定します。

  
メニュー
モニタ速度設定 モニタ速度を4800/9600/19200bpsに切り換えます。
テストモードでは9600/36800bpsになります
モニタ開始 モニタを開始します。[B]で終了。
ライン状態取得 ライン状態を取得して表示します。
モニタログ表示 モニタしたデータを表示します。
保存 モニタしたデータをファイルに保存します。
終了 アプリケーションを終了します。
 
 モニタしたデータは、メニューのモニタログ表示で表示します。
 
 
 モニタログ表示中のキー入力は、以下のようになります。
 
ログ表示中のキー
X1 1行スクロールダウン
X3 1行スクロールアップ
Y1 10行スクロールダウン
Y3 10行スクロールアップ
Y2 ログの最後にジャンプ
Y4 ログの先頭にジャンプ
A 16進/ASCIIコード切替
B/START ログ表示終了
 
ソースファイル(rsmon_src.zip)
バイナリファイル(rsmon_bin.zip)
  
作者情報
 
高橋勝寿(たかはしかつとし)
メールアドレス:tokoya@mars.dti.ne.jp
ホームページ:www.mars.dti.ne.jp/~tokoya