MiracleMage - WonderWitch emulator on Win32 -
Readme.htm
Last update 1/31/2001
タイトル
MiracleMage です。最初は WonderMage と名付ける予定でしたが、略したときに
MM になってちょうど WonderWitch(WW)の 180 度回転になるのでこっちの名前にしました。
作者情報
中野 智行
zry@td5.so-net.ne.jp
http://www04.u-page.so-net.ne.jp/td5/zry/
使用方法
MiracleMage は WonderWitch の動作環境を Windows 系 OS の稼動する
PC 上で再現させるためのエミュレータです。使用するためには、まず WonderWitch
上で動作するアプリケーション(.fxファイル)が必要です。
まず、MMage.exe を実行してください。タイトル画面が表示されます。
ここでファイルメニューから開くを選び、動作させたい WonderWitch アプリケーションを選びます。ファイルオープンダイアログで
OK を押すと読み込み完了後、直ちに実行されます。例えば、WonderWitch 付属の
SAM&PLE (WWitch\contrib\games\xmas_lcc.fx) を選択すると以下のような画面が表示されます。
WonderWitch のキー入力は PC のキーボードより行います。WonderWitchキーと
PC キーの対応は以下の通りです。
WonderWitch キー
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対応する PC キー
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KEY_UP1
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カーソルキー上
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KEY_RIGHT1
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カーソルキー右
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KEY_DOWN1
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カーソルキー下
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KEY_LEFT1
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カーソルキー左
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KEY_UP2
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'I' キー
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KEY_RIGHT2
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'L' キー
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KEY_DOWN2
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'K' キー
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KEY_LEFT2
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'J' キー
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KEY_A
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スペースキー or 'Z' キー
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KEY_B
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'X' キー
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KEY_START
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TAB キー
|
例えば、SAM&PLE のタイトル画面で TAB キーを押すと、
このような画面になり、キャラクターをカーソルキーでキャラクターを動かしてスペースキーでジャンプさせることができます。
動作環境
DirectX がセットアップされた Win32 環境(Windows95/98/NT/2000)で動作するものと思われます。Windows2000で開発を行い、Windows98/NT(SP5)
環境での動作は確認されています。DirectX は 5.0 以上であれば大丈夫だと思いますが、それ以前のバージョンでも動作するかもしれません。
コンセプト
「快適な WonderWitch 開発環境を!」の一言に尽きます。
WonderWitch で開発を行ったことのある人なら、デバック環境を何とかしたいと思うはずです。転送→検証→デバックの繰り返しにはかなりの根気が必要とされます。ちょっとしたアプリケーションなら根気も続くかもしれませんが、少しでも複雑なアプリケーションになると根気の続く人はごくわずかでしょう。これではおもしろくありません。
MiracleMage でこれら開発者の負担を少しでも軽減し、WonderWitch
で素晴らしいアプリケーションが続出することでWonderWitch 界が大いに盛り上がることを期待してやみません。
アピールポイント
いきなりアピールでもなんでもないんですが、「まだ完成していません」。
未完成のものを公開するのは非常に心苦しいのですが、コンテストの締め切りがきてしまったので...
現状ではWonderWitch の多くの機能が未対応で、互換性もほとんどありません。動作するアプリケーションの方が希です。また、動作したとしても遅いです。SAM&PLE
が動く様子を見て MiracleMage の将来に期待していただけると幸いです。
今後、以下の機能を盛り込んでいきながらチューンアップをしていきたいと考えています。
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カラー対応
-
縦画面モード
-
外部割込み
-
IL のサポート
-
(できれば)サウンド
これらを実現させた後にデバック用の機能を充実させるつもりですが、いまのところどういったものにするか検討している段階です。
技術解説
MiracleMage は MM 仮想ハードウェア部、WonderWitch BIOS エミュレーション部、CPU
エミュレーション部により構成されています。このうち、WonderWitch BIOS エミュレーション部に関してはさかい氏制作の
WonX
を Win32 環境で動作するように修正を加えたものを、また CPU エミュレーションに関しては
David Hedley 氏政策の pcemu の一部に修正を加えたものを利用させて頂いています(これら素晴らしいソフトウェアの作者の方に感謝致します)。
MM 仮想ハードウェア部は WonderWitch のアプリケーションを動作させるための仮想的なハードウェアを実現する部分です。具体的には、エミュレータの制御、メモリ管理、キーボードや画面への入出力、CPU
のソフトウェア割り込みから WonderWitch BIOS エミュレーションルーチンへの変換、外部割込みの発生(未実装)、FreyaOS
のエミュレーション(ほとんど未実装)等の処理を行います。MM 仮想ハードウェアは
WonderSwan + WonderWitch のハードウェア構成とは無関係で、ハードウェアレベルでのエミュレーションは行いません。すべて
BIOS レベルでのエミュレーションとなります。
とは言っても、現状ではこのような綺麗なモジュール分けができているわけではありません。WonX
のような互換ライブラリと8086 CPU エミュレータをくっつけたらエミュレータできるかも?
ぐらいのノリでダラダラといいかげんに作っていった結果がこれであって、まだ原理試作の域を出ておりません。これで実現のメドはついたので、これからまじめに設計し直そうと思います。
その他
MiracleMage はフリーソフトです。また、いかなる保証もありません。ライセンスは
GNU General Public License です。
MiracleMage の情報、アップデートについては、以下のページにて行います。
http://www04.u-page.so-net.ne.jp/td5/zry/WonderWitch/
Copyright 2001 Tomoyuki 'ZRY' Nakano.