------------------------------------------------------------- pianica - melodion ------------------------------------------------------------- ○動作環境 ワンダースワンカラー、およびワンダースワン。 soundILが必要です。 ○概要 簡易音楽ツールです。 一続きの単音の楽譜データ(数〜十数小節程度)を打ち込み、音楽の 小単位を作成します。(この単位を「フレーズ」と呼びます。) いくつかのフレーズを作成した後、それらのフレーズを直列に 並べることによって、一連の音楽を形成します。 各フレーズにはテンポ、音色、ボリュームの属性を設定する事が 出来ます。 3つのチャンネルについてフレーズの指定を行い、一曲の音楽を 構成します。(この単位を「スコア」と呼びます。) 生成した音楽は、MML形式で保存することが出来ます。 このソフトウェアは2つのエディタで構成されています。 「pianica」----フレーズのエディタ。 「melodion」---スコアのエディタ。 ○使用方法 pianica.fx 及び、melodion.fx をワンダースワンに転送し、実行してください。 ♪pianica: フレーズの編集を行います .キー操作 START :メニューウィンドウを開く X1〜X4 :カーソルを上下左右に移動 Y1 :BackSpace Y2 :音楽の再生、再生中にもう一度押す事により停止 Y3 :上書き(ovw)、挿入(ins)のモード切り替え Y4 :エディットのフィールドの切り替え、押しつづけるとテンポ、音色指定 (キーボード上) A :キーボードに対応する音階を入力します。 押し続けると音長指定ウィンドウが開き、Xボタンで選択できます。 Aボタンを離すと決定です。 B :キーボードに対応する音階を確認できます。入力は行いません。 (編集フィールド上) A :押し続ける事により、音長指定ウィンドウが開きます。 Xボタンで選択し、Aボタンを離すと、データの変更が出来ます。 B :押し続ける事により、キーボードウィンドウが開きます。 Xボタンで選択し、Bボタンを離すと、データの変更が出来ます。 (テンポ、音色指定フィールド上) X1,3 :音色(tone)、テンポ(tempo)の切り替え X2,4 :データの増減 A,B :音の確認 .音符 ひとつのフレーズに、最大60個の音符を入力することが出来ます。 1音符は特殊な物を除き、音階(scale)と音長(length)で構成されています。 音階は通常通りですが、音長に付いては4分音符の長さが1になります。 頭にバーのついた数字は(1/数字)の長さになり、+マークのついたものは 1.5倍の長さになります。 例えば、4は全音符の長さになり、バー付き2は8分音符になります。 音階の上に付く数字は、オクターブを表します。 その他の音符 「R」(REST) :休符 「〜」 :タイ (横三角) :ポルタメント (改行マーク) :改行(音楽再生に直接影響しません) .構成 画面の上部約2/3 編集フィールドです。フレーズのデータを編集します。 編集フィールドの一段下 total :編集中のデータの全音長を表示します。 右半分は、1/48単位になります。 (真中右寄):現在の編集モード (右側) :現カーソル位置/データ数/最大データ数(60) 画面左下 tone :現在の音色 tempo :現在のテンポ length :現在の音長 oct. :現在のオクターブ .ファイルについて メニュー画面から、フレーズの保存が出来ます。 1ファイルにつき、4個の保存領域が確保され、roomという単位で 管理されます。保存および読み込み時には、ファイル名とroom番号を 指定してください。 (ワークエリアに生成するファイル数を節約するため、こんな仕様になりました…) 既存のファイルを指定して保存する場合、確認をせずにデータを上書き してしまうので、注意してください。 ♪melodion: スコアを編集します。 .キー操作 START :メニューウィンドウを開く X1〜X4 :カーソルを上下左右に移動 Y2 :音楽の再生、再生中にもう一度押すと停止 A :現カーソルのブロックにデータを入力します .ブロック スコアは、16×3チャンネルのブロックで構成されます。 1つのブロックに付き、3種類のタイプの設定ができます。 "phrase":フレーズを設定します。 "rest" :一定時間の休止状態を設定します。 "space" :空白を入力します。 基本的に、ブロックに左からフレーズを並べていく事により、音楽を 構成します。restは一定時間の無音部を作るために使用します。 空白部は無視されます。 フレーズには音色とボリュームの設定を行えます。チャンネル0に関しては テンポの指定も出来ます。(全体のテンポはチャンネル0が基準になります。) フレーズファイルにもテンポと音色の情報がありますが、スコア編集では ここでの設定が優先されます。 設定したいブロックにカーソルを合わせ、Aボタンを押すとウィンドウが 開きます。属性の設定をし、(ハイ)ボタンで決定すると、入力されます。 横の流れは各チャンネルで独立したもので、縦系列での同期関係は全くありません。 チャンネル0のインデックス0のフレーズ長が16、チャンネル1では8だったとしても、 チャンネル1は0の進行を待たずにインデックス1に移行します。 .ファイルについて メニュー画面から、スコアの保存が出来ます。 ここで保存するのは、各種属性と、フレーズの*ファイル名*で、楽譜データ そのものは保存されません。リンク先のフレーズのファイルを消してしまうと、 スコアを開く事が出来なくなるので、注意してください。 .MML メニューから"make-mml"を選ぶことにより、MMLを生成できます。 ---------------------------------------------------------------------- ○コンセプト 携帯音楽ツール。 出先で気楽に使用できる、音楽の記録装置。 ○アピールポイント 製作時間の単位が細かいので、コマ切れの時間を利用して ちょっとした音楽を作って遊べます。 モノクロ機では、電池1本で30時間以上の連続動作が可能です。 ○作者情報 菊地成至(fwnb2897@mb.infoweb.ne.jp)