君とターシャの部屋だ。 ふかふかのベットが2つある 木せいの机とイスがある。 まどからセントダグラットの 景色がいちぼうできる。 ゆうだいなながめだ。赤い 屋根の建物が、城へきまで ひしめきあってたっている。 兵士が1人立っている。 ここは武器庫だ。 少々変わった武器が多い。 アイテムボックスがある。 ここはバリーの部屋だ。 隊長の部屋だけあって、 ないそうもごうかで、 ちょうど品も多い。 テラスへのトビラもある。 ここは食堂だ。食事どき ではないが、けっこう 人がいる。 食事の時にはここに りょうりが並べられる。 ここはテラスだ。城下町が いちぼうでき、すばらしい 景色が楽しめる。東の方に 港町が見える。城へきは そこまで続いている。 外にテラスがある。 りっぱな机がある。 エクセルシオ部隊用の保存食 やけいたい食がおいてある。 食りょうを1つとった。 パンやスープ、チーズ、 サラダ、肉りょうりなど おいしそうな食べ物が いくつか並んでいる。 食べ物をお皿によそった。 ダグラット王のしんしつだ。 家具をはじめとして、ごうか な品がそろっている。 今は王はいない。 王のベットがある。 食事の時間なので、 人がおおぜいいる。 兵士が1人、朝食を 食べている。 兵士が3人、朝食を 食べている。 兵士が1人、お茶を のんでくつろいでいる。 とおくからきょうかいの かねの音がかすかに きこえてくる。 はりがみがある。『アイテム の使い方』とある。 『アイテムの使い方』 SPが5以上の時は、 やくそうで回復し、4以下の 時は、きんきゅうセットを 使うこと。SP4以下の じょうたいのままでいると、 とても危険です。命をおとす ことになるでしょう。 バリーが君達の所へ やってきた。 バリー「昨日帰ってきたばかりでわるいん だがさっそく次のにんむがあるそうだ。 10時までに王のしんしつへ行け。出発す る時はエクセルシオ入口の兵士の所に 行って、手配をしてもらってくれ。入口の 場所はわかるな?オレは今日からしばらく 別のにんむでうごくことになっているが、 大丈夫だな?そっちもがんばってくれ。」 バリーは去っていった。 王が君をまっていた。 ダグラット王「前回のにんむで君はすばら しいはたらきをしてくれた。今回も、それ 以上のはたらきをきたいする。では、 にんむをいいわたす。げんざいダズールは われわれのものになっている。ダズールを けいゆし、ケルージャの首都クルズブルグ に入り、アリスという女を暗殺せよ。くわ しくはダズールにいるトトにきいてくれ。 11時までに用意をととのえ、ここを 出発するように。以上だ」 言いおえると王は部屋を 出ていった。 ターシャが言った。 ターシャ「もう10時よ!王のしんしつに 行かなくちゃ!」 ダグラット王国内にいる 反乱軍について話している。 兵士「おっ、われらがえいゆうのおでまし だ!知ってるか?いまこの国のはしっこで 反乱軍があばれてるんだぜ。ダグラットの 平和とちつじょを乱すやつらはだんじて ゆるせない。あんたもそう思うだろ?」 兵士「実はさ、内心思ってて口には出せ ないことがあるんだ。君は他国の人間だ。 少し話をきいてくれよ。このダグラット って国はさ、ダグラットの平和とちつじょ ってのを何かっていうとかたりたがるん だよ。その平和とちつじょってやつなん だけどさ、どうもオレには自分かってな ワガママにしかきこえないんだよな。 じっさいダグラット王国の中心部は文化 にしても何にしてもすごくはんえいして いるけど、周辺部はひどく高い税金やら 貢物やらをしぼりとられていて、 すごくひどいことになっているよう なんだな。さいきんじゃあ反乱軍なんかが そしきされているらしいしよ。でもさ、 オレなんかがもし声を大きくしてこんな ことを言ったらすぐに国家反逆罪で つかまっちまう。オレには守るべきかぞく がいるから、今はじっとがまんして、 この国につかえているんだ…」 兵士「さいきんダグラット国内であばれて る反乱軍だけどさ、やつらのようきゅう、 知ってるか?独立だってよ。今はこの国が やつらを守ってるからいいものの、独立 なんかしたらあっという間にケルージャの えじきだぜ。全く困ったやつらだよ」 兵士「スパイは外出できないってのも なかなかつらいよな」 兵士「にんむか。馬の用意はできている。 出発する時、もう一度話しかけてくれ」 ターシャ「もうにんむにでる時間よ!」 マライヤ街道を進み、 いくつかの街をとおりぬけ、 ダズールへと向かう。 ダズールにつき、 トトに会った。 トト「また会ったな。この前は部屋に もどってぎょうてんしたぜ。なんせ もう一人の門ばんと女が死体になって ころがってたんだからよ。あとしまつが 大変だったよ。まぁ、おまえもよく やったな。あの男はなかなかの剣の 使い手だったんだぜ。さて、今回のにんむ についてざっと説明するぞ。まず、 首都クルズブルグにせん入するために、 許可証をおまえにわたしておく。これが あれば問題なく入れるはずだ。首都に 入ったら、セルミナっていうバーへ行け。 アリスは毎週きまった日、きまった時間に に必ずそこへかおをだし、必ず同じ カクテルをたのむことがわかっている。 15日の19時にアリスはそこに15分の 間いる。まちぶせしてアリスをみつけ、 グラスにどくをいれろ。アリスがたのむ カクテルの名前は、レッドノクターンだ。 このどくやくをわたしておく。一回分だ からしんちょうにな。あと注意しておく。 ぜったいに誰とも話すな。それから、 アリスがどくをのんで死ぬのを見るまでは その場をはなれるな。 にんむをおえたらいそいで帰ってこい。 では、せいこうをいのる。がんばれ」 トトからものをうけとり、 ともに昼食をとった後、 首都クルズブルグに向けて 出発した。 街道には、軍隊の姿も多いが 行商人も多くいた。 また、首都からはなれた街 も、首都と変わらないのでは ないかというくらい、 はってんしていた。 ターシャ「ねえ、どうして王さまも、 トトも、アリスがどういう人か、言わない んだろう?気になるよね。今回女の人を どく殺するのよね…。なんかちょっと、 やだな。でも、平和のためだから、 しかたないのよね。ケルージャに殺された 人達のためにも、がんばらなくちゃね」 そしてついに、 首都クルズブルグへと やってきた。 許可証を見せると、すんなり 街に入ることができた。 街の中は明るくにぎやかな ふんいきにみちていた。 市場には多くの店がでていて 活気にあふれている。 セントダグラットでは どれいのすがたが多く 見られるが、ここでは、 いないように見える。 じんしゅにしても、 セントダグラットとちがい、 肌の色にかんけいなく 人々が往来している。 またこの街の活気は、 なごやかな活気、という かんじをうけた。 ターシャ「なんか、そうぞうとちがう…。 もっと軍隊だらけの街なんだと、 思ってた…。もっとこわい所なんだと… 思ってた…」 ターシャはそうぞうとの ちがいにとまどっている ようだ。 バー「セルミナ」を見つけ、 店に入った。 店の中には、マスター以外 誰もいなかった。君達は しばらくまつことにした。 アリスがやってくる時間が 近づいてきた。店の中も そこそこ客が入っている。 カウンター席だ。 アリスがいる。 男がよいつぶれている。 3人の男が酒をのみながら 話している。 ダグラットとの戦争の話を しているようだ。 男「この辺じゃみかけないかおだな。 まあいいか。ほんとダグラットってよわい と思わないか?ここんとこの戦いじゃあ、 ダズールをとられただけで他は全部 ケルージャのしょうりだもんな。全く ダグラットって国は何考えてるのか わからんね」 カウンター席だ。 マスターがいる。 19時ぴったりに、一人の 若い女性が店に入ってきた。 カウンターにこしかけて、 レッドノクターンをたのん だ。アリスにちがいない。 マスターはいそがしそうに 何かしていて、こちらに 気づいていない。 アリスが君に 話しかけてきた。 アリス「そちらの女の子は妹さん?」 むしする。 「ええ、そうですよ」 アリス「そう…。私にも妹がいたわ。 ずっと会っていなかったけど、生きて いたらあなたの妹さんと同じくらいかし ら…ちょっと話につきあってくれる?」 「それはできません」 「いいですよ」 アリス「私ね、ちょっと前まである国 のスパイだったの。でもやりたくてスパイ をやっていたわけじゃなかったの。今から 7年前、私が15の時、妹はまだ3才 だったんだけど、ある男がやってきて私に こう言ったわ。 妹と両親が大切なら国のスパイに なれって。ならなかったら、妹と両親の 命はない、ってね。私はやるしか なかった…。一応10年はたらいたら かいほうしてくれる約束だった…。 それでちょっと前まで、 スパイとしてはたらいていたんだけど、 あるじょうほうが入ってきて、私は スパイをやめて、この国の人として 生きることにしたの。そのじょうほう っていうのはね、私の妹と両親が 死んだっていう内容だったの…。 …こんなグチをきいてくれて、 ありがとう…」 アリスが席をたった。 トイレに行くようだ。 今ならどくをもることが できる! ためいきをついている。 カウンター席だ。 アリスがいる。まだグラス に口をつけていない。 アリスはグラスに口をつけぬ まま店を出ていった。 まだにんむをおえていない。 ターシャ「まずいわね。びこうしましょ。 びこうならまかせて」 アリスはわきみちに入って いった。道は細く、人通りも 少ない。今は他に歩いている 人のすがたは見当たらない。         「暗殺可」 アリスがいる。カギをさがし ているのか、かばんを あさっている。こちらには きづいていない。 話しかけようとすると、 アリスはドアの向こうへ 消えた。 アリスののどを剣でかき きった。アリスは血を ふきだしながら地面に たおれこんだ。 アリスの死体がころがって いる。あたり一面血の海だ。