使用方法
WonderWitch用のプログラムをBeWitchで動かす為には

1.ソースファイルが必要
BeWitchはCPUのエミュレータではありません。
必ずアプリケーションのソースが必要です。

2.BeOS用のincludeファイルを作成
WonderWitch用のincludeファイルに修正を加える必要があります。
ここが結構大変かもしれません。
修正した物の配布許可を申請して無いので各自作成して下さい。

3.アプリケーションのソースファイルの修正
BeWitch用にほんの少し追加するだけです。

4.フォントファイルも必要
WonderWitchに内蔵されているフォントの代用品が必要です。
(多分)幸運にもWitch採用されているのはフリーの恵梨沙フォントです。
後の説明に従って準備して下さい。
文字が表示されなくても良いなら、無くても動きます。

具体的な作業
/boot/home/bewitch/に置くものとして説明します

1.BeOS上にBeWitchをインストール
/boot/home/bewitchディレクトリを作成
BeWitch本体を/boot/home/bewitch/インストール
ライブラリlibwitch.soを/boot/home/config/lib/にインストール

2.BeWitch用コンパイル環境を構築
/boot/home/bewitch/include/にWonderWitch用のincludeファイルをコピー
各includeファイルに以下の修正を行う。
1 ヘッダファイル定義をBeWitch用に変更
具体的には先頭2ケ所と末尾の1ケ所を
#ifndef _FCNTL_H_ → #ifndef _BW_FCNTL_H_
とする。
2 far,nearポインタ指定を削除
far,nearを全部取るか、ファイル先頭に
#define far
#define near
とする。
3 int型をshortに変更
unsigned intもお忘れ無く。
4 BeOS側のincludeファイルと重複する定義を削除
実際にコンパイルしてみるとwarningが出るので該当物を削除する。

3.フォントファイルの作成
swanから取り出すのがベストなんですが、
いろいろと問題があるといけないので、各自作成して下さい。
形式は、8x8dotのフォントを8bytesのバイナリで表し次の順に並べた物です。
  000000-0003ff  1byte-character( ank: 0x00 - 0x7f )
  000400-07ffff  2byte-character(sjis:0x8080-0xffff)
処理を簡単にするために非常に無駄な構成となってます。
現在ファイル名は"/boot/home/bewitch/font/swanfont"固定です。

4.ソースファイルの修正
1 必要があれば改行コードを変更する。
(行末でバックスラッシュを使っている場合等)
2 各ファイルの先頭でbw.hをincludeする。
main()の先頭にbw_start()を追加する。
返り値は0..成功 正..失敗 負..フォントファイルが見つからないがとりあえず成功
プログラム終了時はbw_quit()を追加する。
3 ファイル操作をする場合はBeでのディレクトリを指定して下さい。
また、mmapは使えませんので全部メモリに読み込んで下さい。
(メモリエミュレーションしてないのでwitchの容量とは無関係です)
文字コードはSJISのまま使って下さい。そういう仕様です。
int型はWonderWitchでは16bit、BeOSでは32bitとなっています。
bit数に依存するような部分ではshortを使うようにして下さい。

5.いざコンパイル・リンク
libwitch.soをリンクするのをお忘れ無く。

6.実行〜
BeWitchを起動してからアプリケーションを実行して下さい。
(terminalから起動するのを推奨します)
アプリケーションは同時に複数実行しないでください。
BeWitchとアプリケーションは独立して動いているので、どちらか片方を終了しても
もう一方は終了しません。注意して下さい。
キーは現在固定で、次の通りです。
x1-4テンキー
y1-4カーソルキー
a'a'
b'b'
start's'

横表示にするとx,yキーの配置も変化します。
スライダーで実行速度が変化します。
key、tick_count、cursorが影響を受けます。(注意: sys_waitは変化しません)

BeWitchを起動したところ

続いてm-brdを起動したところ

参考:terminalからm-brdを起動,終了