Darkhero Figment2    ダークヒーロー・フィグメント2

(C) ルナーク町田
version 1.00 2002/05/11
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1.概要


タイトル Darkhero Figment2
作品ジャンル アクションRPG
作者情報 ルナーク町田
メールアドレス runark@canal.ne.jp
ホームページ ちくしょう!やられたぜ!
使用方法 以降参照
動作環境 ワンダースワンカラー専用。
FreyaOS 1.1.4で確認。
コンセプト 1.「ゲームセンターで遊ぶRPG」のつもりで作成。
2.簡単なシステム作り、簡単なアクション性。
3.システム・シナリオ両方で「DHF2」という独自性をだす。
4.足りない技術はネタでカバー。
5.ウィッチの限界に(無駄に)挑戦。
アピールポイント 前作同様、「夢」をテーマに、8つのフィグメントを巡る物語。
ゲーム自体は地味ですが、全8面において色々な仕掛け・趣向があり、
グラフィック・BGMも含めて、そこそこに飽きさせない作りになってると思います。
その他 前作である、Darkhero Figment カリバー編/ドリス編の続編です。
(前作は、作者のHPからダウンロードする他に、
WWGP2001に応募していますので、WWGP関連のHPからも入手できます)



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2.プレイ方法

  圧縮ファイルの内部構成は以下のようになっています。
  \DHF2
   ┣files  …Darkhero Figment2の実行ファイル用全ファイル。
   ┗images…このマニュアルに使用している画像、ゲームスナップショット多数

 filesにあるファイルを全て、ワンダーウィッチ用カートリッジの/rom0に転送してください。
 なお、このゲームは総容量が392343バイトあり、
 ワンダーウィッチ用カートリッジのほぼ全ての容量を使い切ります。
 他にファイルがある場合は全て削除する必要があります。
 また、sound.IL(同梱済み)を必ず入れてください。

 このゲームはセーブデータとして、/ram0に2176バイトのファイルを作成します。
 /ram0には必ず2176バイト以上の空き容量を用意してください。
 (無かった場合の動作は保証致しません)

 用意ができたら、ランチャから「DHF2」を実行してください。


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3.ストーリー


時は21世紀初頭――
先の見えない混迷の時代の幕開けの中…
人々の「夢」を救うべく「8つのフィグメント」が現れた…
彼らは、各々が持つ能力で人々の夢をかなえる力を持っていた…

ドリス・ディラスは、いち早くフィグメントの存在に気付いたが
その能力が人々にとって「危険」であると判断し
人知れず「破壊」をしようと戦っていた。

だが、一人では太刀打ちできないため
「夢を見ることを否定する」中年・カリバー・カノンスを雇う。

二人は協力してフィグメントと戦い、これを撃破した。
だが、すんでのところでフィグメントの能力の前に逃げられてしまう…

(以上が前作、Darkhero Figmentの大まかなあらすじ…)


そして、時は流れる…

未だ、フィグメントを追う二人だったが…
いつしか、フィグメントの存在が人々に知られるようになっていた…
その超常的・神秘的な力に憧れた・魅せられた人間達は
フィグメントの降臨を望むが、現れることは無かった…

そして、ドリスとカリバーは「フィグメントの所在を唯一知る人間」として、
逆に人間たちに追われるようになっていた…

ある日、フィグメントを欲しがる少年達につかまるドリスとカリバー。
仕方なく相手をしてやるのだが、そこに……




このゲームは、プレイヤーが「カリバー・カノンス」となって
フィグメント達と戦うゲームです。


「夢」の価値とはなんなのか…
フィグメント達のとった思わぬ行動の結末…
そして…カリバーのとった道とは…



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4.ゲーム説明

ゲームの内容・操作方法について説明します。

<タイトル画面>
タイトルデモ後(スタートボタンでキャンセル可)、
タイトル画面が表示されます。

X1/X3 カーソル移動。
A/START 項目決定。
Y4 ゲーム終了、ランチャ画面に戻る。

Start 第一話から始めます。
Continue  セーブデータがある場合、前回の続きから始めます。

※オマケですが、Bボタン押しながらスタートさせると
 BGMセレクト画面なんぞにいきます。ヒマな時にどうぞ。

<ゲーム画面>
















プレイヤーは、「カリバー・カノンス」を動かし、
等を倒していきます。
面によっては味方(1面だと)がいる場合もあります。


■画面説明
生命力 カリバーの体力です。攻撃を喰らうと減少。
0になるとゲームオーバーです。
意志力 カリバーが移動・攻撃・防御する時に必要です。
何もせず、じっとしていると貯まっていきます。
攻撃技 カリバーの使用する技です。
技には攻撃力と消費意志力があります。
経験値 敵を攻撃すると、そのダメージが加算されます。
規定値に達するとレベルアップします。



■操作説明


大別すると通常モード/攻撃モードの2種類があります。


●通常モード時の操作方法

・カリバーの移動は画面中央を境に左側のみ移動できます。
 その移動は1キャラを1マスにすると、
 4×4の計16マス内を自由に移動することになります。
 (敵も同様に画面右側を16マス内移動する)
 移動速度は「移動力レベル」に左右されます。
 また、1マスには1キャラしか入れません。


・意志力は、何もボタンを押さないと自然に貯まります
 貯まる速度は「集中力レベル」に左右されます。
 そして、以下の行動をすると減少します。
 1.移動する。減少値は「移動力レベル」による。
 2.攻撃する。減少値は「移動力レベル」「技」による。
   詳しくは攻撃モード参照。
 3.防御する。敵の攻撃を防御すると、喰らったダメージ分を
   意志力で「相殺」します。
   意志力が足りている分にはノーダメージですが、
   例えば、意志力5の時ダメージ10を防御すると、
   5−10=−5で、5ダメージを喰らいます。

Bボタンを押すと、「ガード」します。
 この時に敵の攻撃を喰らうと、ダメージを意志力で相殺します。
 相殺したダメージは、画面右下に表示されます。
 ガード状態の時は移動できず、意志力も貯まりません。
 また、ガード状態は「技選択」もかねます
 (この時、技名表示に「影」がつきません)
 ガード状態の時にX1/X3で自分が現在使える技を選択します
 技選択は「技レベル」によります。
 ガード状態の時に、Bボタンを離すとガード状態を解き、

 現在選択されている技で攻撃できるようになります。
 
・Aボタンを押すと、「攻撃モード」に入ります(後述)。


<ボタン操作説明>
X1/X2/X3/X4 カリバーの移動。
ガード時、X1/X3で技選択。


Aボタン 攻撃モードへ。

Bボタン 押すと「ガード状態」。
ガード時にBボタンを離すと解除。


START ゲームをポーズ(一時停止)する。
ポーズ状態の時、以下の操作ができます。
・Y4を押すとゲーム終了する。
・STARTボタンでゲームに戻る。
それ以外のボタンで
 ステータス画面に移行する。



●攻撃モード時の操作説明

通常モード時にAボタンを押すと、現在選択されている技で
敵に攻撃を仕掛けにいきます。

まず、敵に接近するために前方にダッシュしていきます。
ダッシュの特徴ですが
1.ダッシュするだけで意志力が減る。
2.ダッシュ距離が長いほど攻撃力が増す(重要)
3.選択された技の攻撃力が大きいほど、攻撃力も増す(重要)
4.意志力減少値・ダッシュ速度・攻撃力増加率は
  「移動力レベル」による(これもまた重要)。
5.X1/X3で技選択ができる。
6.Bボタンを押すと「キャンセル」し、元いた場所にもどる(重要)


つまり、

敵の近くからダッシュすると
・かわされにくい
・意志力があまり減らないので多く攻撃できる
・威力は上がらない


遠くからダッシュすると
・かわされやすい
・意志力が減るのでたくさん攻撃できない
・威力が上がる


という相反した関係があります。
ちなみに、攻撃力大・移動レベル高のカリバーが遠距離攻撃をすると
約2倍近いダメージを与えることがあります。
ただし、これは敵も同様です。



ダッシュして敵に接触すると、攻撃を開始します
攻撃は、
・技に設定された攻撃力+増加値がダメージになる。
 (ただし、ガードされた場合は意志力で相殺される)
・技に設定された意志力が減少される。
 減少した時に0以下になると、攻撃は必ず失敗する。
「連続攻撃数レベル」分、Aボタンを押すことで再攻撃ができる(重要)。
Bボタンを押すことで「キャンセル」し、元いた場所に戻る(最重要)

攻撃があたると、あてた相手の名前と
ダメージ累計が画面右下に表示されます。

また、当てたダメージが、そのまま経験値として加算されます。
経験値を稼ぎたい場合は、たくさん攻撃し、たくさんダメージを
与える必要があります。



攻撃を終了、またはBボタンでキャンセルした場合、
元いた場所に戻っていきます。
この時は「無防備」です。


※敵のダッシュを自分でダッシュで迎え撃つなんてこともできますが
 この場合、どちらかの攻撃が始まりますが、とくに法則性はなく
 ほぼ「運」だと思ってください。むしろ、この状態はさけた方がいいです。


<ボタン操作説明>
X1/X3 ダッシュ中、攻撃中に技選択。

Aボタン 攻撃中、連続攻撃数レベル分
再攻撃できる。


Bボタン ダッシュ、攻撃をキャンセルして
元いた場所に戻る。

START ゲームをポーズ(一時停止)する。
ポーズ状態の時、以下操作ができます。
・Y4を押すとゲーム終了する。
・STARTボタンでゲームに戻る。
それ以外のボタンで
 ステータス画面に移行する。


操作説明については以上です。
敵の攻撃を防御またはかわしながら、スキをついて意志力を貯め、
的確な技を選択して攻撃し、敵を倒していきます。
敵を攻撃すると経験値が貯まり、レベルアップをして
カリバーをどんどん強くしていきます。

そして、敵を全部倒せば面クリアとなります。

※ただし、面クリアについては条件が異なる場合があります。
 例えば…敵の攻撃を一定数耐え抜くという場合もあります。




ゲームを進めていくと、途中でデモシーンが始まります。

デモは通常のゲーム画面で始まるものと、
画面が暗転して顔グラフィックがでるものの2種類あります。
会話はボタンを押すことで進めることができます。
どちらも、デモ中にSTARTボタンを押すことでキャンセルすることができます。

デモはこのゲームのストーリーを語る重要な場面ですので、
できればじっくりと見てほしいです。





各面ごとに決められているクリア条件を満たすと
面クリアとなります。
この画面でSAVEを選択すると、
/ram0にDHF2fileという名前でゲームデータがセーブされます。
このデータがあると、タイトル画面のContinueを選択することで
途中からゲームを始めることができます。

NEXTを選択すると、次の面に進みます。





敵の攻撃を喰らって生命力が0になるか、
各面に設定されている敗北条件を満たすと
ゲームオーバーになります。



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5.レベルアップとパラメータ説明


敵を攻撃すると、与えたダメージがそのまま経験値として加算されます。
経験値が規定数に達するとレベルアップとなります。

<レベルアップ画面>
レベルアップすると、レベルアップ画面が表示されます。
カーソルを移動させ、成長させたい項目にあわせ
Aボタンで決定します。
数値は、現レベル/最大レベル です。
最大レベルを越えることはできません。


<レベルアップ操作説明>
X1/X3 カーソル移動。
Aボタン 項目決定。
Bボタン キャンセル(レベルアップしない)


<パラメータ説明>
生命力 初期値50/最大値100 カリバーの体力です。0になるとゲームオーバー。
選択すると、上限値と現生命力が+10されます。
意志力 初期値30/最大値100 移動・攻撃・防御と、全ての行動に必要です。
選択すると、上限値と現意志力が+10されます。
移動力 初期レベル1/最大5 通常時の移動速度、攻撃時のダッシュ速度です。
高いほど早く動けますが、その分意志力の消費が大きくなります。
集中力 初期レベル1/最大5 意志力の貯まるスピードです。
高いほど早く意志力が貯まります。
連続攻撃数 初期レベル1/最大5 敵を攻撃した時にAボタンを押して連続で攻撃できる数です。
多いほど連続で攻撃します(が、当然その分の意志力が必要)。



新技獲得はカリバーの使う技の数を増やすことができます。
技レベル1 マッハジャブ 攻撃力2
意志力2
カリバーが最初から持っている技です。
技レベル2 恐怖大中段突き 攻撃力5
意志力5
攻撃と意志のバランスがとれている技。攻撃範囲がやや薄いですが、
意志の消費が少ないので、連続攻撃数が高いと効果的です。
技レベル3 満月打ち 攻撃力8
意志力10
カリバーの主力兵器。攻撃範囲が広くて、使いやすい。
攻撃力が高いので遠距離から攻撃すると威力が上がります。
技レベル4 集点連破棍 攻撃力3×3
意志力9
恐怖大中段突きをすばやく繰り出します。
技の出が早く、攻撃と意志のバランスもとれています。
技レベル5 殺人アッパー 攻撃力20
意志力25
その名の通り、殺人的な威力を持つ一撃必殺の技です。
この技に限り、連続してだせません。遠距離から攻撃するとすさまじい威力に。
他の技を出してからトドメに使う(集点連破棍→殺人アッパーとか)といいでしょう。


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6.登場キャラ


カリバー・カノンス。
プレイヤーが操作する中年な主役。
「カリバー代理処理」という、平たく言うと「何でも屋」をやってるが
当然、誰もそんな怪しいところに仕事は持ってこない。
今回、「フィグメントの破壊」をドリスから依頼されるが
こんな怪しい依頼を受けるぐらいだから、生活は逼迫してた模様。
なぜか「夢を否定」しているが、一応、第二話で
その理由がさわりだけ明かされる…かな?
ドリス・ディラス。
このゲームのもう一人の主役。
「フィグメントの破壊」をカリバーに依頼した謎の女性。
あんな怪しい中年に頼むぐらいだから、人材不足のようである。
割と面倒見のいい性格が災いしたっぽい。
あげく、カリバーに年のことを聞かれて激怒して、しょうもない…
なぜ「フィグメントの存在に気付いたのか」とか
なぜ「フィグメントを破壊しようとしたのか」とか、謎は多い。
第一話でカリバーらからフィグメントを奪おうとした
勘違い・思春期・反抗期真っ盛りな不良少年。
ゲームのすすめ具合によって、最終面で本名が判明する。

第四話から登場する、少年の妹。
馬鹿な兄の素行を心配している。
秘かに解説マニア(第4話参照)
同じく、ゲームの進め方によって、最終面で本名が判明。
マイケル・デューガン。
第四話で登場。少年と少女のかよう学校の鬼の体育教師。
時代錯誤も甚だしい軍隊教育を生徒達にほどこして
あげく「αエリート」という自治グループを作った、ある意味天然。
けど、この強面からは想像できない、生徒思いだったりする。
フィグメント。
このゲームの象徴とも言える、謎の存在。
各々が特殊能力を有している。
なお、フィグメントとは「光の結晶」みたいなものを指し、
カリバーらが戦うのは、その「所有者」。
ただ、そいつらが人間の姿をしてるとは限らないけど…


ブラックフィグメント・エスティメイター この世の価値観を自由に決めることができる。
ブルーフィグメント・アドベンチャー 自分に出せない勇気を自由に引き出せる。
レッドフィグメント・ツイスター ついたウソが現実になる。
パープルフィグメント・インバイター 言うとおりにしていれば必ず自分が安全・幸福になれる。
グリーンフィグメント・エイマー 他人を心から応援することで、その能力を上げれる。
スカイブルーフィグメント・チェンジャー 自分の好きな形に人や物を変えることができる。
イエローフィグメント・トルーパー 自分の望み通りの友達・仲間を作ることができる。
ホワイトフィグメント・キャンセラー 失敗したら、その時間を取り消して元に戻すことができる。



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7.技術解説


作者は特に秀でたスキルは持ってないので
あまり語ることはないのですが、強いてあげれば…

・1024キャラ表示。ゲームの背景は224×112と贅沢に使ってます。
 その代わり、ROMの容量喰いすぎて大変な目にあいましたが。

・疑似256スプライト表示。128枚のスプライトを交互に表示して
 256枚のスプライトを表示……させるつもりが、処理が重すぎて
 微妙に半透明になってしまったので、主にエフェクトとかで使用しています。

・シナリオファイルの読み込みは、ソフトバンクさんから出ている本を参考にしました。
 そのシナリオファイルは、まんま普通のテキストファイルで
 特に暗号化とかかけてません。つまり、完全にネタバレ状態です。
 ウィッチを持ってない人でも、シナリオファイルを読めば、どんな内容かわかる
 実にリーズナブルな作りとなっております(笑)

プログラムはLSI-Cでコンパイルしています。
サイズ的に649ブロックもいってしまいました。
ちなみにね658ブロックあたりでOverflowおこしました。


データ関係はまとめる気が全然なく全て「生」のままで、気付けばROM容量を食い尽くしてました。


なお、DHF2制作にあたり、大変お世話になったHPを
ご紹介させて頂きます。


Kの工場 管理人 こばやしさん 1024キャラ、256スプライト、ラスター処理など
ほとんどの部分が参考になりました。
玄米茶 管理人 Rytaさん DHF2のスプライト(24*24)は、
全てRytaさん制作のWPaint3を使って描きました。
ワンダーウィッチFGプロジェクト 管理人 STRAY FOXさん 文字表示部分を参考にさせて頂きました。
ウィッチ初期の頃から大変お世話になってます。


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8.最後に


● 著作権、配布条件

このゲームはフリーソフトウェアです。
著作権はルナーク町田にあります。
無断転用とかは出来る限りせず、連絡だけでもお願いします。



● 免責事項

このソフトが原因で、発生したいかなる事態(カートリッジ破損等を含む)においても
作者は一切その責を負わないものとします。


以上、2002/5/11現在。