ソルフェージュ と読むらしい。
SolfegeはWonderSwanColorで楽譜を作成したり、演奏したりするプログラムです。
作成した楽譜のデータはMIDIとかMMLに変換して、いろいろに使いまわすことができます。
1. ちょっとさわってみる
solfege.fxをTransmagicとかを使ってWonderWitchのカートリッジの /rom0 に転送します。
sfg_sv1.fxとsfg_sv2.fxとsfg_sv3.fxは /ram0 に転送します。
これらは作成済みの楽譜データです。ためしに読み出して演奏させてみましょう。
-
WonderWitchのランチャでSolfegeを起動します。
最初の画面からstartボタンを押すと楽譜っぽい画面が表示されます。

-
Aボタンを押すとメニューが表示されるので、X1ボタンとかX3ボタンとかを押して、loadを選んで、Aボタンを押します。
間違えたらBボタンを押してください。
-
X1ボタンとかX3ボタンとかで1を選んで、Aボタンを押します。

しばらくすると、保存されていた楽譜データが読み出されて表示されます。
-
Aボタンを押してメニューを表示して、playを選びます。楽譜の演奏が始まります。

-
startボタンを押すとランチャに戻ります。
2.楽譜をつくってみる
-
Solfegeを起動してstartを押して楽譜っぽい画面を表示させます。
-
X2ボタンで選択位置(水色に表示されている部分)をいちばん右の「C」のとこに移動させてメニューからaddを選びます。

-
いろいろ音符が並んだパレットが表示されるので、X2とX4で適当な音符♪を選んで、Aボタンで決定。ちなみにX1とかX3を使うと休符とかも選べます。

-
X1とX3で♪の高さを調節。音符♪の選択を間違えた場合、X2かX4ボタンを押すとこの音符♪用のパレットに後戻ります。
Aボタンを押すと次の♪に進んで(3)から繰り返し。いくつか音符を足してみてください。
-
Bボタンを2回ばかり押すとaddを中止します。
-
X4ボタンで選択位置をいちばん左に移動させてメニューからplayを選ぶと楽譜を演奏します。
3.楽譜を編集してみる
楽譜をいじってみましょう。
-
最初は♭がひとつ表示されていて、これはF major(ヘ長調)あるいはD minor(ニ短調)という意味なのですが、
C major(ハ長調)にするときには、この♭を選択しておいて、メニューからdeleteを選んで音階の記号を削除してしまいます。

-
F majorでもC majorでもなくほかの音階にするときには、♭を選択しておいて、メニューからeditを選びます。
パレットが表示されるのでkeyから音階を選びます。Aボタンで決定。Bボタンでeditから抜けます。

-
最初はCが表示されていて、これは4/4拍子という意味なのですが、
3/4とか6/8とかほかの拍子にしたいときには、このCを選択してメニューからeditを選びます。
パレットが表示されるのでrithmから好みの拍子を選びます。Aボタンで決定。Bボタンでeditから抜けます。

4. もう少し詳しい説明
-
基本の操作
- Aボタンでメニュー表示とかアイテムの選択をします。
- Bボタンでとりやめとか、戻るとかします。
- Bボタンを押しながらX2とかX4とかを押すと複数の音符とかを一度に選択できます
- startボタンでランチャに戻りますけど、そのとき楽譜データが消えちゃうのでその前にsaveしておいてください
- Y2ボタンで1小節右に、y4ボタンで1小節左に選択位置が移動します
-
メニューの説明
- add : 新しく音符♪とかを足すモードになります。
足すモードではAボタンで、ぱしぱし音符が足せます。
足し終わったらBボタンで足すモードから抜けます。
- edit : 音符♪とかを編集するモードになります。
X1からX4のキーで種類とか音程とかを編集して、Aボタンで、ぱしぱし次の音符(とか)にうつります。
Bボタンで編集モードから抜けます。
- tie : タイを足します。音程の同じ2つの音符を続けて鳴らすのに使います。
- pitch : ト音記号とかへ音記号のとこに音の高さを設定します。
- delete : 音符とかを消します。
- tempo : 早さを設定します。
- play : 選択位置から楽譜を演奏します。あるいは演奏と止めたりします。
- save : 楽譜を保存します。
- load : 保存してある楽譜を読み出します。
-
addとかeditのときには、パレットが表示されます。X1とX3で種類を選びます。
- cref : ト音記号とへ音記号
- key : ハ長調とかニ長調とか
- rithm : 4分の4拍子とか4分の3拍子とか
- bar : 小節線
- note : 音符
- rest : 休符
- sig : シャープとかフラットとかナチュラルとか
5. 楽譜データをMIDIに変換してみる
楽譜データをWonderWitchカートリッジから読みだして、MIDIのデータに変換します。
-
楽譜のデータはWonderWitchカートリッジの /ram0/sfg_sv1 とか sfg_sv2 とか sfg_sv3 とかに入ってますので、
Transmagic で読み出して、sfg2midi.bat があるフォルダに一緒においておきます。
とりだしたデータのファイル名は sfg_sv1.fx とか sfg_sv2.fx とかになります。
-
sfg2mid.bat
をダブルクリックしてください。
MS-DOSプロンプト(コマンドプロンプト)が動いて、midi_sv1.mid とか midi_sv2.mid とか midi_sv3.mid とかができます。
-
Windows Media Player などで sfg_sv1.mid とかを演奏してみてください。
6. 楽譜データをMMLに変換してみる
楽譜データをWonderWitchカートリッジから読みだして、MMLのデータに変換します。
変換後のMMLのデータは WonderWitch に収録されている player.fx などで演奏できます。
-
楽譜のデータはWonderWitchカートリッジの /ram0/sfg_sv1 とか sfg_sv2 とか sfg_sv3 とかに入ってますので、
Transmagic で読み出して、sf2mml.bat があるフォルダに一緒においておきます。
とりだしたデータのファイル名は sfg_sv1.fx とか sfg_sv2.fx とかになります。
-
sfg2mml.bat
をダブルクリックしてください。
MS-DOSプロンプト(コマンドプロンプト)が動いて、mml_sv1 とか mml_sv2 とか mml_sv3 とかができます。
-
player.fx などのMML演奏プログラムと soundil をカートリッジの /rom0 に転送してください。
mml_sv1 とか mml_sv2 とか mml_sv3 を /ram0 に転送してください。
-
ランチャから演奏プログラムを起動して mml_sv1 とか mml_sv2 とか mml_sv3 を選ぶと演奏することができます。
7. 各ファイルの説明
- solfege.fx
Solfegeのプログラム。WonderWitchカートリッジの /rom0 に転送してランチャから実行すべし。
- sfg_sv1.fx〜sfg_sv3.fx
サンプルの楽譜データ。
WonderWitchカートリッジの /ram0 に転送する。
Solfegeのloadメニューで楽譜を表示させたり演奏したりできるです。
- sfg2midi.exe
Solfegeの楽譜データからMIDIに変換するプログラム。
MS-DOSプロンプト(コマンドプロンプト)から実行するです。
C:\solfege> sfg2midi 楽譜データファイル名 MIDIファイル名
- sfg2midi.bat
Solfegeの楽譜データ sfg_sv1.fx〜sfg_sv2.fx をMIDIファイル midi_sv1.mid〜midi_sv3.mid に変換する。
内部で sfg2midi.exe をコールしています。
- sfg2mml.exe
Solfegeの楽譜データからMMLに変換するプログラム。
MS-DOSプロンプト(コマンプロンプト)から実行するです。
C:\solfege> sfg2midi 楽譜データファイル名 MMLファイル名
- sfg2mml.bat
Solfegeの楽譜データ sfg_sv1.fx〜sfg_sv2.fx をMIDIファイル mml_sv1〜mml_sv3 に変換する。
内部で sfg2mnl.exe をコールしています。
- readme.html
この説明書き
8. 動作環境
Solfege は以下の環境で動かしています。
- WonderSwanColor および SwanCrystal
- WonderWitch 1.1.1
FreyaOS 1.1.1 + FreyaBIOS 1.0.0 + c/w Meg 1.1.1
- Windows 98 および Windows 2000
これらのソフトウェアの使用により生じたいかなる結果についても責任を負いかねますのでご了承ください。
2003年5月24日 ゆみはや