Es=Loss Zero side    エスロス ゼロ編(サイド)

(C) ルナーク町田
version 1.00 2003/05/31


1.概要
タイトル Es=Loss Zero side
作品ジャンル 格闘アクションゲーム
作者情報 ルナーク町田
メールアドレス runark@cmo.jp
ホームページ ちくしょう!やられたぜ! (2003/05/31 現在)
使用方法 以降参照
動作環境 ワンダースワンカラー、スワンクリスタル専用。
ワンダーウィッチ、もしくはワンダーウィッチプレイヤーが必要。

FreyaOS 1.2.0で確認。
コンセプト 1.ゲームセンターでは死滅した、格闘アクションゲームを目標。
2.簡単な操作性で、多彩なアクション性を出す。
3.システム・シナリオ両方で「DHFシリーズ」という独自性をだす。
4.今回もウィッチの限界に無駄に挑戦。
5.2D対戦格闘ゲームへのある種のリスペクト。
アピールポイント 「エスロス円システム」による、独自のゲームシステムを搭載。
このシステムを活かさないとクリアできない攻略性。
他、グラフィック・BGM・シナリオ等で「DHFシリーズ」の特色を前面に押し出します。
その他 このゲームは、
・WWGP2001応募作…
Darkhero Figment カリバー編/ドリス編
・WWGP2002応募作…Darkhero Figment2

と、ストーリー的つながりのある、「DHFシリーズ」の3作目です。

(前作は、作者のHPからダウンロードする他に、

 WWGP関連のHPからも入手できます)


なお、本作は「エスロス」というゲーム全体を通すと
「前編」に当たります。
(「後編」は今後制作予定です)



2.インストール〜起動

      圧縮ファイルの内部構成は以下のようになっています。
  \EsLoss zero
   ┣files  
┃ ┣ram0 …Es=Loss用ファイル。計53,370 バイト。
  ┃ ┗rom0 …Es=Loss用ファイル。計383,207 バイト。
   ┗images…このマニュアルに使用している画像、ゲームスナップショット多数。



ram0フォルダにあるファイルはワンダーウィッチカートリッジのram0領域に、
rom0フォルダにあるファイルはワンダーウィッチカートリッジのrom0領域に、全て転送してください。
なお、ram0・rom0ともに容量の限界まで使用していますので、すでに他のデータがある場合は、全て消去する必要があります
全てのファイルを転送し終えたら、ランチャ画面より「EsLossゼロ編」を起動します。

※ゲーム進めていくと、ram0領域にセーブデータが自動で作られます。
  わずかな容量ですが、もしセーブする領域が確保されない場合はセーブデータが作られないので注意。



3.ストーリー
 
「夢をかなえるフィグメント」という力が「当たり前のように使えるエス世界」
この世界で二人が出会う。

一人は「フィグメントをまったく使えない大人」、ゼロ
一人は「全てのフィグメントを使える少年」、ゼッド

ささいな事件により二人は
エス世界を管理する組織「DEONS」に追われることとなる。

戦いと逃亡を続ける二人が目指した「ふさわしい場所」とは…
そして二人の出した結論は…



4.プレイ方法説明
 
<タイトル画面>

オープニングデモが始まった後タイトル画面がでます。
デモはスタートボタンを押すことでキャンセルできます。
カーソルを上下キーで動かし、スタートボタンで決定します。

・START
…ゲーム開始。セーブデータがあった場合は
 今までプレイした面まで
セレクトすることができます。

・OPTION
…サウンドセレクトをすることができます。

他、タイトル画面時にY4ボタンを押すとゲーム終了します。

<基本操作>

・十字キー…プレイヤー(ゼロ)の移動。ダッシュ。
・Aボタン…エスロスチェンジ。
・Bボタン…エスモード時、防御。ロスモード時、攻撃。
・スタートボタン…ポーズ。ポーズ中Y4ボタンでゲーム終了。

プレイヤーは「ゼロ」を動かし、画面上にでてくる「敵」を倒していきます。
自分の体力(画面左上のエスロス円、後述)が無くなるとゲームオーバーです。


他、敵を攻撃または敵から攻撃を喰らうと
画面右上にその敵の情報が表示されます。


<エスロス円システム>

画面左上の2つの円を「エスロス円」といい、
左の円を「エス円」、右の円を「ロス円」といいます。

Aボタンを押すことで「エスロスモードをチェンジ」します。
エス円が光っている時は「エスモード」として防御できます。
ロス円が光っている時は「ロスモード」として攻撃できます。

この二つのモードを使い分けて敵と戦っていきます。


自分の体力はエス円とロス円の重なっている部分で、
重なり部分が離れる→エス力・ロス力が増していき
レベルが上下します(レベルは1〜5あります)。

つまり、自分がピンチになるほどレベルが上がって強くなります

敵の攻撃を受けると、エス円とロス円が離れていき、
この2つが離れきるとゲームオーバー
です。


※↑画像は1面途中デモで表示されます。
 1面のみ途中までエスロス円システムは使えず、
 また途中からはレベル4固定で使えるようになります。
 本格的に使えるのは2面からです。
<エスモード>

このゲームの要です。
Bボタンを押すとガードポーズをとります。
この時に敵の攻撃を受けると、「ガード成立」。
自分が一定時間黄色く光ります

この一定時間のガード成立中に
・Bボタン…ガードキャンセル攻撃(技はレベル次第)
・Aボタン…エスロスチェンジ(重要)。
・何もしない…わずかながら体力回復。

自分の体力が少ないときはエスモードで体力回復に努めるのも一つの戦法です。

他、ロスモードで攻撃中の時にエスモードでBボタンを押すと
攻撃をキャンセルしてガードポーズをとる
こともできます(重要テク)。

レベル ガードキャンセル技 攻撃力
なし -
恐怖大中段突き
中段打ち
満月打ち
一刀両断振り

なお、飛び道具もガードできますが、この時は回復もガードキャンセルもできません。




<ロスモード>

Bボタンを押すと敵を攻撃します。
攻撃を当てるとレベルに乗じた連続攻撃が可能となります。
(レベル3だったら、3回まで連続攻撃ができる)

他、エスモードでも書きましたが
攻撃中にエスモードでBボタンを押すと
攻撃をキャンセルすることができます。
(連続攻撃レベルも保持される)

レベル 攻撃技 攻撃力
恐怖大中段突き
中段打ち
満月打ち
一刀両断振り
殺人アッパー 15



<デモ画面>

ゲームを進めていくと、途中でデモが始まり
ストーリーが進行します。


ボタンを押すと話が進んでいきます。
またスタートボタンをおすと(有る程度)デモを飛ばすことができます。


<面クリア>

各面のボス敵を倒すと、面クリアとなります。
面クリアデモ後、次の面に行きます。
(最終面クリア時はエンディング)

次の面にいくタイミングでワンダーウィッチカートリッジのram0領域に
自動的にセーブデータが作られます。



5.登場人物
ゼロ

このゲームの主役であり
プレイヤーの動かすキャラ。
自分のことがまったくわからない中年。
それゆえ能力の無い男として「0(ゼロ)」と 名付けられる。
その割りにはなぜか棒術に長ける。
自分が助けた少年ゼッドと行動を 共にする。
ゼッド

このゲームのもう一人の主役。
「一人一つしか使えないフィグメント」を
一人で8つ全て使うことができる謎の少年。
その能力の高さから「Z(ゼッド)」と 名付けられる。
能力がある故にそれを隠していて、そのせいで無能力者として捕まろうとしていた所をゼロに助けられる。
その胸の内には、何やら計画があるようだが…
DEONS

「防衛」と「教育」と「秩序」を「平等」に「提供」する組織。
5人のリーダーの頭文字をとって「デオンズ」と呼ばれる。
フィグメント能力が使える「エス世界」を統治する。
「適正だと思われるものにはフィグメント能力を与え」、
「適正でないものは矯正所」という場所で教育を受けさせる。
DEONSができる前までは「前エス時代」と呼ばれていた。

今回、ゼッドを矯正所に連れていこうとしたがゼロに邪魔された所から話が始まっている。
「防衛」のドリス・ディラス

DEONSリーダーの一人。第二話で登場。
所謂「警察機構」的な役割を果たしている。
彼女の持つフィグメント能力「黒のエスティメイター」により、人間の能力を鑑定し、
結果、ランクの低いものを矯正所へと連行している。
その厳しさから「鬼オバサン」と揶揄されていて、結構気にしている。
「教育」のエリナ・エヴァンス

DEONSリーダーの一人。第三話で登場。
「矯正所」と呼ばれる学校で教育係を担当している。
この世界における、絶対的な教育方針を担っている。
今回、ゼッドの能力に目をつけているようである。
また、「前エス時代」の生き残りであり、それ故DEONSとして力を注いでいる。
「平等」のネス・ディラス

DEONSリーダーの一人。第二話で顔見せするが、後編で登場予定。
軽くて冷酷な性格の持ち主。ドリス・ディラスの実弟でなにげにシスコン。
「平等の名の下に誰でも平等に扱う」が、それは能力の有る者だけで
能力がないとみなしたら、とことん見下す。
フィグメント能力を「平等に使える」ことができ、ゼッドと同じく言わば「天才系」。
フィグメント

「DHFシリーズ」通してでてくる謎の能力。

「夢を何でもかなえることができる」という能力。
本作では、これが「みんな普通に使うことができる世界」が舞台となっていて、
逆に使えないものは「劣等者」として扱われる。

フィグメントはDEONSにより「8つの光」に体系分けされた。

以下はフィグメント能力の8つの体系と能力の一部。
ブラックフィグメント・エスティメイター この世の価値観を自由に決めることができる。
ブルーフィグメント・アドベンチャー 勇気・恐怖を自由に引き出せる。
レッドフィグメント・ツイスター 事実・ルールを変え、ついたウソが現実になる。
パープルフィグメント・インバイター 言うとおりにしていれば必ず自分が安全・幸福になれる。
グリーンフィグメント・エイマー 他人を心から応援することで、その能力を上げれる。
スカイブルーフィグメント・チェンジャー 自分の好きな形に人や物を変えることができる。
イエローフィグメント・トルーパー 自分の望み通りの友達・仲間を作ることができる。
ホワイトフィグメント・キャンセラー 失敗したら、その時間を取り消して元に戻すことができる。



6.開発後記
前WWGP後より構想はありましたが、実作業に入ったのはWWGP2003開催告知のあった1/10後なので
実質の開発期間は半年でした(ちなみに、前作DHF2は一年かかっている)。

技術的には、前作よりパワーアップしたのは以下の点です。
・タスク処理を組み込み。
・12ドット文字フォント。
・スライド辞書法によるデータ圧縮処理(ただし不完全)。
・総容量。今回、圧縮だけでなくram0領域を侵略してまでのデータ量。


他、シナリオスクリプトを前よりも機能アップしてあります。
(相変わらずテキストファイルでやってますので、ウィッチをお持ちでない方でも、「かなり見づらいけど」話が読めると思います。
 機能がわかれば直接いじって自分のシナリオをだすことも可能です。
 動作保証はもちろんしませんけど)

今回、時間と容量と技術不足の都合で、話を前後編に分けたため、
「エスロス」という話の全体テーマは今回では描き切れてません。
(むしろ、前編でも無理矢理テーマ性を持たせようしたため、話が結構破綻気味…)

またシナリオ自体、まだ最後まで考えてないので、今後後編を作るにあたり、
今回リリースした前編のシナリオが後日修正されている可能性もあります。

とにかく今回は時間がなく、且つキャパシティオーバーしてました。
仕事でやってるプログラム言語を含めると、酷いときは4つのプログラム言語を同時平行していた時期もあり(Java、ASP、Monk、C、他ちょこちょこと色々)
本気で軽い記憶障害状態になってました(物事をまったく記憶できなくなっていた)。

あまりにも仕事量が多すぎるので、今回は色々友人・知人にご協力をあおぎました。
今まで基本的には一人でやってたけど
今回、初めて「制作スタッフ」という形を(無理矢理)とれたと思います。
(…といいつつも何だかんだでほとんど一人でやってたんですが…)


原案 ルナーク町田(DHFシリーズ)
シナリオ ルナーク町田、MIKO
プログラム ルナーク町田
スプライト ルナーク町田
背景 ルナーク町田、MIKO
キャラデザ ルナーク町田、MIKO
作曲 ルナーク町田、Filmさん
スペシャルサンクス vjNOBさん、素浪人君、雅さん、JIOさん、兇風さん

以上、とにかく「完成した」ことが何よりうれしかったです。
それが私の「夢」。
それ以降は「結果」。
色々な人に楽しんで頂けたら幸いです。




7.その他
● 著作権、配布条件

このゲームはフリーソフトウェアです。
著作権はルナーク町田にあります。
無断転用とかは出来る限りせず、連絡だけでもお願いします。



● 免責事項

このソフトが原因で、発生したいかなる事態(カートリッジ破損等を含む)においても
作者は一切その責を負わないものとします。


以上、2003/5/31現在。