往年の横スクロール格闘アクションが今蘇る!


Text:ルナーク

最近のゲーセンではめっきりみかけなくなったRUNARKダブドラ型アクションゲームをウリにしているが
実際やると全然違うじゃねーかと疑問もよぎる。つうか横スクロールしてねぇじゃん!
でも、気にするな!とりあえず遊ぶべし!



※最終面まで攻略しているので、ネタバレを嫌う人は見ないでね。


Es=Loss Zeroside
■メーカー ちくやら(ルナーク&ちくやらーず)
■ジャンル 2D横スクロール格闘アクションゲーム
■操作方法 十字キー + 2ボタン
■発売日 2003年5月31日(リリース)
■使用ハード ワンダースワンカラー、スワンクリスタル
要:ワンダーウィッチ、ワンダーウィッチプレイヤー






これだけは覚えとけ! 〜操作方法〜

基本的には十字キーで動かして、Bボタンで攻撃して敵を倒すだけだが
それだけではこのゲームで生き残ることはできない。

このゲームのウリである「エスロス円システム」をちゃんとつかいこなす必要があるぞ。


レベルを使い分けよう
通常レベル2から始まるが、実際に技が戦力になるのは「満月打ち」の使えるレベル3から。
最も攻撃力が頼れる状態はレベル4だ。「一刀両断振り」までセットで攻撃すると13ダメージも奪えるぞ。
常にレベル3近辺を維持できるようにしよう。

その為には、エスモードでの「ガード」を使いこなし、体力回復手段を身につけないといけない。



敵の攻撃と距離
敵はランダムで動いてそうでそうでなさそうで、実はプログラム的にランダムで動くように組まれているのだが
ちゃんと「間合い」を考えて技を出してきていることに注目。

一般的に、間合いは
・近距離
・中間距離
・遠距離
の3つに分かれる。
遠距離だと飛び道具を撃ってきやすい、近距離だと「光破斬」をしかけてきやすいなど敵の技に特性がある。
そして、デオンズナイト(雑魚)がよく使ってくるのが、中間距離からの「双龍砲」。
ダウン属性のある突進技で、これを誘ってガードするなど、いろいろ戦法が考えられるぞ。


そんな感じで距離によって技が変わるのだが、実際エスモードでガードしようと思ったら
元が乱数で動く敵なので、やっぱり運が多大に絡む!
これは仕方ないので気合いでガードしよう!
敵が近ければ、とりあえずガードポーズしてれば、なんとなくガードすることもあるぞ!



ガードタイミングを覚えよう!
例えば、「双龍砲」だが、この技は見た目に反して二段技だ。
だから、一段目をガードして安心してると、二段目を喰らってしまうことになる。
このように、敵の攻撃が何段あって、攻撃範囲はどれくらいあるのか覚える必要がある。

代表的な二段技もの
・双龍砲(デオンズナイト)
・光輪殺(デオンズナイト)
・コンボ蹴り(2−3中ボスのメウディ)


他、縦軸があったら攻撃してくる敵もいる。
1面ボスのバイラ(龍人化)がその典型だ。
この場合、距離をとってから縦軸をあわせ、すぐにガードをとると面白いほどガードできるぞ。



ガードされたら即ガード
敵の中にはこちらの攻撃をガードしてくるのもいるぞ。
さらにはガードキャンセルまてしてくるのもいる。
敵がガードしてもAボタンでエスロスチェンジは可能なので、
自分の攻撃をガードされたら、すぐにエスモードに切り替えるクセをつけよう。

高い確率でガードキャンセル攻撃をしてくるドリスなどは、これを覚えてないと
なすすべなく負けてしまうだろう。



最終奥義、攻撃キャンセル
こんな最初の攻略でいきなり最終奥義を書いていいのか疑問だが、
実際やれてしまうから気にせず教えてしまおう!
ロスモードで攻撃中に、エスモードに切り替えてガードすると、
攻撃をキャンセルすることができる(マニュアルにも書いてある)。

これを利用して、例えばレベル4の「一刀両断振り」だと

「一刀両断振り」→すかさずAボタンでチェンジ→敵に当たっても当たらなくてもBボタンでキャンセル

これでずっとレベル4技を出すことができる。
とはいえ、「一刀両断振り」だとモーションが早いので難しめ。

だが、レベル5技「殺人アッパー」は別。
出だしと硬直に多大なスキがあるのだが、言い換えればキャンセルしやすいのだ。
なので、レベル5になったら「殺人アッパー」を出したい放題ともいえるわけだ。

なお、本誌ライターは2面の最初でわざとレベル5になるまで攻撃を喰らい、
その後殺人アッパーだけでクリアするというわけのわからん遊び方をしていたのはナイショ!?



細かいテクは以上だが、実際敵と戦う時に気を付けるのは、
とにかく単体を相手するように心がけることだ。
このゲームでは、「壁を背にして戦う」というセオリーがそもそも仕様として組まれていないため
敵に非常に囲まれやすい。
その時は、とにかくダッシュで逃げ回り、確実にはぐれた敵からコツコツと仕留めていくしかない。
後ろに何人もいる状態で戦っていると、あっというまにタコ殴りにされるのがオチだろう。

フロート ライク ア バタフライ
蝶のように舞い

スティング ライク ア ビー
蜂のように刺す!


往年の名ボクサーの台詞だが、
実際ここまでうまくいくようなことがないのは言うまでもない。がんばれ!






第一話 〜ゼロ・ゼッド〜

プロローグ的な役割を持つ1面。
ここでゲームオーバーになることはないと思うが、
操作方法とエスロス円システムはきっちり理解しておこう。



1−1. 連打でOK
・デオンズナイト(白)
・デオンズナイト(水)
・デオンズナイト(紫)
イベント戦闘なので、レベル2技まで・ガード無し・ダッシュなしの状態での戦い。
とはいえ、とりあえずBボタン連打してたらなんとかなるから問題無し。




1−2. 飛び道具に注意
・デオンズナイト(白)
・デオンズナイト(水)
・デオンズナイト(紫)
敵が多少本気を出してくる。
気を付けるのは、デオンズナイト(紫)で中間距離以上離れると飛び道具を撃ってくる。
飛び道具は今後も乱戦状態で敵がよく使う技なので、どういうものか理解しておこう。

他、デオンズナイト(白)の連続技「光破斬×2→真空脚」は、なにげに完全な連続攻撃になってるので
かなりうっとおしい。


けど、こっちもレベル3の「満月打ち」が出せるようになってるので、問題ないだろう。




1−3. オアオアー
・バイラ(デオンズドラゴン)
・ファイフル(デオンズナイト)
ファイフルのフィグメント能力「水のチェンジャー」でバイラが変身する。
強制イベント戦闘で、自分は何もできない。
バイラに殴られるとイベント開始。




1−4. エスモードを使いこなせ!
・バイラ(デオンズドラゴン・白)
・ファイフル(デオンズナイト・水)
ゼッドによるフィグメント能力の支援でエスロス円が使用可能に。
ただ、イベント戦闘なのでレベル4固定。ただ、一番安定して強いレベルなので、
「このゲームどんなゲームなのか理解」しておこう。


ここで重要なのは「デオンズドラゴン」との戦い方。
確かに、普通に殴っていても勝てる敵だが、
エスモードの使い方、つまり「敵の攻撃を誘ってガードする」ことを
ここでちゃんと練習しておかないと、今後地獄を見ることになる。


その攻略法だが、デオンズドラゴンは「縦軸が合うと攻撃してくる」性質がある。
ダッシュストレートのリーチがかなり長いので、距離も中間距離以上を保ってから
縦軸をあわそう。そして、すぐにガードだ!
そうすると、すいこまれるようにダッシュストレート→ガード成立 する。
ガード成立後はガードキャンセル攻撃もいいが、
ロスモードに戻してから連続攻撃をした方がダメージ効率がいい。
(ガードキャンセル攻撃は「確実にダメージを与えたい時に使用する」のがいい)

こんな感じでクリアできると思うが、ここで死ぬようなら
多分このゲームはクリア゛きないと思う。

その時は作者に泣きつくなりクレームだすなりしよう(笑)




ちなみに、自キャラ・敵キャラには「元ネタ」があったりするのだが
わかるかな?






第二話 〜防衛のドリス〜

本格的な戦いの始まりだが、この面のみゼッドも協力して戦う。
ゼッドの技「烈風拳」は、飛び道具でゼロの縦軸にあわせて攻撃する性質がある。
敵に当てたい場合は、そのあたりの軸合わせを意識するといいだろう。
また、攻撃はゼッドにまかせて自分はガードを固める戦法ももちろんあり。




2−1. 双龍砲
・デオンズナイト(緑)
・デオンズナイト(黄)
中間距離から「双龍砲」を使ってくる。見てからガードは割と厳しいので
距離を離さず近距離戦をしかけるのが基本。
ゼッドも攻撃するので、その動きをみているのもいい。




2−2. 散弾流星脚じゃないよ
・クイン(紫)
・デオンズナイト(黒)
飛び道具使い二人との戦い。
特に、クインは「流星拳」という技も使ってくる。
クインとは極力離れつつ先にデオンズナイト(黒)を倒そう。

クインは、近距離になると「流星拳」を連発してくる。
弾道が「上に上昇→下に下降」なので、クインより下で戦うこと。
(弾の高さはどうなのよ?とかツッコミたい所だが、きにしない)

流星拳はガードもできるが(すると結構爽快)、やはり危ないので連発モードになったら
すぐに逃げよう。
また、流星拳撃ったら弾道の死角(クインの真下)に逃げるのもアリだ。


この時点でレベルは3が望ましい。




2−3. フッ…笑止!
・メウディ(青)
・デオンズナイト(緑)

・デオンズナイト(黄)
前半の山場。デオンズナイト二人は大して攻撃してこないのだが
メウディが厄介。移動がほぼ高速移動でつかまえずらい上に、いつのまにか密着状態から攻撃してくる。
中間距離からの「霞斬り」も、見切るのは難しい。
ここはゼッドに攻撃をまかせて、ガードに徹する方が無難。
その際、近距離にいるようにしてメウディの連続攻撃をガードしよう。
「裏拳→コンボ蹴り一段目→コンボ蹴り二段目」の計三段技だが、
ガードするタイミングを覚えると、体力回復に非常に使える。




2−4. タワー上空
・デオンズナイト(赤)
・デオンズナイト(赤)
「赤のツイスター」による上空での戦闘。
いつもより動ける範囲が広がっている。
敵は飛び道具使いと、双龍砲使い。
メウディ戦で体力が少ない場合は、危険だが双龍砲を誘って回復した方がいい。




2−5. 光輪殺
・デオンズナイト(赤)
・デオンズナイト(赤)
・デオンズナイト(赤)
三人とも「光輪殺」を使ってくる。
光輪殺は近〜中間距離から仕掛けてくるので
複数相手するのは危険。且つ、光輪殺は双龍砲と違い「ダウンしない二段技」なのでダメージが高い。
レベル4状態ならゴリ押しで行ってもいいが、レベル5はかなり危険。
けど、光輪殺を誘う方がよけい危険なので、ここは気合いで持ちこたえよう。




2−6. トゥルーヴィクトリー!
・防衛のドリス(黒)
某対戦格ゲーのキャラに動きが似ているが気にしないこと。

遠距離時は飛び道具を撃ってくるが、基本的にあまり攻撃をしかけてこない。
その代わり、ガード率が非常に高く、且つガードキャンセル攻撃を多用してくる「待ちキャラ」。
ガードキャンセル攻撃を攻略しないと勝ち目はない。

こちらが攻撃をしかけてガードされガードキャンセル攻撃をしてきた場合、
・レベル1技をガードされた→上下に動いてかわせる。
・レベル2以上の技をガードされた→硬直時間中に喰らってしまう

このことより、「ガードされたらすぐさまエスモードに切り替えてガードしかえす」ようにする。
これをマスターできたら、体力も回復できるし途端に楽になる。
ガードキャンセル攻撃を当てた方がダメージ効率がいい。

とにかく、あせらずボタン操作をすること。



一面のバイラもそうだしドリスもそうだけど、私の「持ちキャラ」への愛情っつうかなんていうか…






第三話 〜教育のエリナ〜

前編の最終面。
後半がかなり難易度が高く厳しい戦いを強いられる。
エスモードでちゃんと体力回復しないと、クリアはまず不可能だろう。




3−1. 乱戦必死
・デオンズナイト(白)
・デオンズナイト(黄)
・デオンズナイト(水)
・デオンズナイト(緑)
四人とも、中間〜遠距離では飛び道具。中間距離では「双龍砲」、近距離では連続攻撃をしてくる。
とにかく乱戦必死。しかもゼッドがいないため、余計に大変。

敵の「連続攻撃」パターンが「光破斬→真空脚→双龍砲」なので、
これを覚えてエスモードでの体力回復役として使うなどして、体力を温存しないと後々大変。




3−2. 帝王拳
・アルマナ(赤)
イベントをはさんで前半戦と後半戦で多少動きが変わる。

アルマナの技「宿命拳」は広範囲へ飛び道具を発射する。
いまいち弾道がわかりづらいのだが、きっちりガードするようにしよう。
そして至近距離でこれを喰らうと全段キッチリもらうことになり大ダメージ!

また、アルマナはワープで移動するため、連続攻撃の最中でも平気でにげてしまう。
だから近づくしかないのだが、至近距離の宿命拳は痛い。
運もからむのだ、とにかくダッシュで素早く近づいて一気に連続を攻撃でダメージを与えていくしかない!


イベント後の後半戦はアルマナのワープ率がアップし、
さらに「流星拳」も使ってくる。
が、残り体力も少ないので一気に押し通せるはずだ。




3−3. ファーストエイド
・ルルナ(緑)
イベントで戦闘なし。グリーンフィグメントにより体力を20回復してくれる。
そのまま矯正所へ。
ちなみに、クインとルルナは恋人同士。これをふまえると会話の意味がわかるかも…?




3−4. 学校と言う名の矯正所
・バイラ(白)
・ファイフル(水)
・デオンズナイト(黄)
・デオンズナイト(緑)
矯正所内での戦い。
なにけにデオンズナイトとしてバイラとファイフルがまぎれている。
他のデオンズナイトの動きは3−1と同じ。
ただ、バイラとファイフルは1面の時とは動きが変わっている。
バイラは真空脚・双龍砲・光輪殺を使い、ガードキャンセル攻撃も光輪殺をしかけてくる。
ただ、ガードが甘いのでそんなに強くない。
ファイフルは、それに対してガードが堅く、ガードキャンセル攻撃も多用してくる(双龍砲)。
レベルもこの時点で3にしておかないと次の戦闘がキツイので、
ファイフルを利用して体力を回復しておこう




3−5. Don’t stop me!
・バイラ(デオンズドラゴン・白)
・ファイフル(デオンズドラゴン・水)
一度にデオンズドラゴンを二人も相手する中ボス戦。
大変そうで実際大変だが、デオンズドラゴンの動きを理解していて、エスモードを使いこなせば
全然楽なレベルのはずだ。

基本はやはり「縦軸あわせ」。
だが、1面の時と違いバイラ・ファイフルともに手数が多い。
さらにダッシュストレート、ダッシュアッパーともにダメージ高めなので
気を抜くとあっというまに大ダメージを喰らってしまうぞ。

うまく逃げつつ、一人ずつ誘導して確実に仕留めていこう。

また、この戦闘が終わった時点でレベルは3が望ましい。
次のボス戦は「消耗戦」になるので。




3−6. レッドウェーブver
・エリナ(赤)
・RAINBOW(?)
もはや何がなんだかわからない敵が相手だが、その強さは本作ではトップなのは間違いなし!
イベント挟んで前半戦と後半戦でまったく技が別になる。


・前半戦
距離を離すと「ズームパンチ」、近距離だと「昇○拳」、中間距離だと「張り手」とスキがない。
さらに、伝説の「スーパーウリアッ上」はダメージがデカイ。
有る程度のダメージは「必要経費」として覚悟しつつ、中間距離で連続攻撃をしかけよう。
(張り手のダメージは仕方なし)
体力を回復したければ遠距離でズームパンチを待とう。
一度ガードに成功したら、連続してガードしやすく一気に体力を回復できるかもしれないぞ。


・後半戦
パターン知らないとまず勝てないほど強い!
遠距離時に出してくる「ローリングアタック」はガードが難しいので絶対かわすこと。
中間距離の「スピニングバード」はガード成功したら、連続ガードを狙わず上下に逃げる。
飛び道具の「波○拳」は、普通にかわす。

問題は近距離時のサマーソルト。
発生があまりにも速く、こちらの連続攻撃の最中でもその合間にしかけてくるほどだ。
そして、サマーは「縦軸が合うとかなりの確率でしかけてくる」。

以上より、正面切って攻撃するのはまず無理なので、
やはり、先のバイラ・ファイフル戦でもやった、「軸合わせガード」をするしかない。
つまり、RAINBOWの正面にたったらすぐにガードしてサマーを待つという戦法だ。
ただ、サマーの発生がはやいので、軸あったらと思ったら本当にすぐにガードしないと間に合わない。
この時、サマーじゃなく飛び道具がきたら運が悪いと思って諦めよう。
(そういう意味で消耗戦になっている)

サマーのガードに成功したら、体力に余裕あればロスモードに切り替えて連続攻撃、
確実にダメージを与えるならガードキャンセル攻撃。
なお、サマーガード後はスキが大きいので、殺人アッパーを当てることもできるぞ。
この技でトドメを刺したら最高にかっこいいので是非!







RAINBOWは作者の2D格闘における最大のリスペクトともいえるキャラだが、
それはそれで別の意味で危険なキャラ。








以上で攻略は終わりだが、いかがだっただろうか?
作者によると「これでも簡単にした方」だということらしいが、
それでも本作の難易度は高いと思う。


だが、ゲーセンは本来その高難度のゲームを1コインクリアすることに意義がある!
金を注ぎ込んでの無理矢理プレイはもってのほか。
ちゃんと然るべき攻略をし、自分の腕と運と努力とハートでもってプレイするのが上等だ!
なお、ゲーセン論を語ってるが、
「このゲームはゲーセンじゃなくてスワンという家庭用ハードじゃねえか!」
というツッコミは無し!


とにかく、1コインの美学を追究する者にはピッタリのゲームだろう!
すでにゲーセンでは死滅してしまったこのジャンル。
背中で泣いてる男の美学をこのゲームで取り戻せ!




編集後記
なんか無駄に長い文章を書いてしまいましたが、
「当時のゲーセン事情を知る者」ならば、こういう「攻略記事ネタ」も楽しんでもらえると思います。(ルナーク)

以上、2003/5/31現在。